20日の皐月賞は2番人気のイスラボニータが直線を差し切っての勝利となりました。鞍上の蛯名騎手は皐月賞で初勝利となりました。
スタートし、大外からウインフルブルームが先行します。続いてアジアエクスプレス、3番手に1番人気のトゥザワールドが付くかたちで流れます。イスラボニータは8番手と、やや後ろの位置取りから運びます。4コーナーからペースが上がり、直線早めにトゥザワールドが抜け出すと、その外から馬体を併せるようにイスラボニータが迫ります。残り200メートルをすぎたあたりでトゥザワールドを競り落とし、突き放しました。
勝ちタイムは1分59秒6。1馬身1/4差2着にトゥザワールド、3着には逃げたウインフルブルームという結果となりました。4着に入ったワンアンドオンリーまでが日本ダービーの優先出走権を得ました。
フジキセキ産駒最後の世代にして初のクラシックVとなり、鞍上の蛯名正義騎手は19度目の挑戦で皐月賞初Vでした。
父フジキセキは、デビューから4戦無敗で弥生賞を制したのですが、皐月賞目前の故障で引退を余儀なくされた”幻の三冠馬”。そのフジキセキの新馬戦には蛯名騎手が乗っていたのです。フジキセキ産駒はクラシックとは無縁と言われていたのですが、その壁をぶち破りましたね。縁のある血でつかんだ勝利となりました。
レースに関して蛯名騎手は、
「GⅠの舞台で対戦したことのない相手、中山を走っていないし2000mの距離は初めてという諸々の条件で、どうしたらいいか自分なりに考えました。内枠が仇にならないよう、いつでも外に出せるポジションで、スムーズな競馬をしたいと思いました。1コーナーでゴチャゴチャになるのが嫌で、ゲートからあまり出していきませんでした。この馬の能力もあるけど、きょうは本当に思い通りの競馬ができました」
混戦と言われてましたが、イスラボニータは本当に強かったです・・・。
内枠有利と言われた中山で、あえて内枠の利点を活かさなかった競馬ぶりは着差以上の強さを感じました。直線では、瞬時にトゥザワールドに並んだ時の瞬発力には鳥肌がたちました。そのまま他所見しながら並走していると思ったらさらに急加速して突き放しての勝利。この勝負所の坂でライバルを競り落としたあたり相当なレースセンスの持ち主と言えるでしょう。
この瞬発力が見れたのはダービーを予想する上で非常に参考になるでしょう。
さて、打って変わって今週末は東京優駿(オークス)の出走権をかけた前哨戦として有名なフローラステークスが東京競馬場で開催です。フローラステークスで2~3着の馬がオークスでよく穴をあける傾向にあるので、オークスを見据えて今週末も目が離せませんね。
皐月賞の着順
1着 2番 イスラボニータ 牡3 57.0 蛯名
2着 17番 トゥザワールド 牡3 57.0 川田
3着 18番 ウインフルブルーム 牡3 57.0 柴田大
4着 1番 ワンアンドオンリー 牡3 57.0 横山典
5着 8番 ステファノス 牡3 57.0 後藤
6着 16番 アジアエクスプレス 牡3 57.0 戸崎圭
7着 10番 ベルキャニオン 牡3 57.0 福永
8着 3番 クラリティシチー 牡3 57.0 内田博
9着 6番 アドマイヤデウス 牡3 57.0 岩田
10着 11番 ロサギガンティア 牡3 57.0 柴田善
11着 7番 トーセンスターダム 牡3 57.0 武豊
12着 14番 バウンスシャッセ 牝3 55.0 北村宏
13着 15番 コウエイワンマン 牡3 57.0 松岡
14着 9番 スズカデヴィアス 牡3 57.0 シュタルケ
15着 13番 キングズオブザサン 牡3 57.0 浜中
16着 5番 アデイインザライフ 牡3 57.0 田辺
17着 12番 タガノグランパ 牡3 57.0 石橋脩
18着 4番 クリノカンパニー 牡3 57.0 江田照
皐月賞の払い戻し・配当金
単勝
2 510円
複勝
2 190円
17 150円
18 470円
枠連
01 – 08 330円
馬連
02 – 17 920円
ワイド
02 – 17 390円
02 – 18 1,990円
17 – 18 1,250円
馬単
02 → 17 1,900円
三連複
02 – 17 – 18 7,690円
三連単
02 → 17 → 18 33,490円