2015/3/22(日)は皐月賞トライアルとなる「第64回 スプリングステークス(GⅡ)」が開催されます。
舞台は中山競馬場の芝1800mです。1990年以降のスプリングSで優勝を果たした馬のうち、同年春の3歳クラシック競走(皐月賞、日本ダービー)を制した馬は8頭にも及び、今後のクラシック戦線に大きな影響を与える重要なレースと言えるでしょう。
それでは2015年の登録馬を見てみましょう。
スプリングSの登録馬
キタサンブラック | 56.0 |
タケデンタイガー | 56.0 |
ダノンプラチナ | 56.0 |
ダノンメジャー | 56.0 |
フォワードカフェ | 56.0 |
ブラックバゴ | 56.0 |
ベストミックス | 56.0 |
ベルーフ | 56.0 |
マイネルサクセサー | 56.0 |
マイネルシュバリエ | 56.0 |
ミュゼスルタン | 56.0 |
リアルスティール | 56.0 |
登録の段階で12頭しかいないとはかなり少ないですね。
スプリングSでこれほどまでに少頭数だったのは2007年の11頭以来です。ちなみにその時は1番人気のフライングアップルが勝利しています。共同通信杯(3着)からスプリングSへ(1着)進み、そして続く皐月賞では12着に敗れていますね。
少頭数の場合の傾向としては、馬群が一団となりやすくなるため、逃げ馬も追い込み馬もあまり関係の無い感じになりやすいです。団子状態で進んでいき、最期の300mでヨードインという形になる傾向が多いです。
フライングアップルは1枠1番からスタートし、その後は後方から競馬をすすめ、勝負どころでも動かずに4角最後方から直線最内をついて末脚で最期に差しきるかたちで勝利しました。
逃げ馬も追い込み馬も関係なくなるので荒れやすい傾向でもあるのですが、基本的には少頭数だと展開が紛れることが少ないため、差し馬が有利な傾向にあります。こういった少頭数の場合の傾向も覚えておいても良いかもしれませんね。
さて、今年人気上位が有力視されている馬は2頭。
1頭目はたった2戦目にして東京巧者の強者ドゥラメンテを抑えて共同通信杯(GⅢ)を制したリアルスティール。
そして2頭目は昨年では新馬戦の2着以外はすべて勝利し、現在3連勝中で2歳王者とされるダノンプラチナです。
2頭ともディープインパクト産駒ですが、それぞれにそれぞれの特徴があります。
リアルスティールは当初「成長が遅い」と関係者に言われていたそうで、全兄のラングレーが秋にデビューするも、リアルスティールは年末にデビュー。しかし新馬戦での勝ちっぷりは兄以上のインパクトがあり、荒れてきた阪神の最終週に33秒3の脚を使って外から豪快な差し切りを見せ、2連勝だったドゥラメンテをねじ伏せました。まだ身体の緩さはあり、完成はまだまだ先ですがそれでもこれだけ動けたのですから今後の成長にも大きく期待ができる馬です。
一方ダノンプラチナの方は、線が細く、初めは牝馬と間違えそうになるくらいと言われていたそうです。最初に入厩した時も、物足りずに再放牧へ出したのですが、その後の再入厩の後には一変して、デビューから約3ヶ月であっという間にGⅠ馬になってしまった。朝日杯FSでの勝ち方は今まで見せた競馬とは一変し、最期の直線まで後方でじっと我慢し、最期に大外から一気に突き抜けるという末脚を見せ、新たな武器を見せました。賢い馬で成長力でも今後に多いに期待できるでしょう。
両馬とも今後が非常に期待できる馬です。この2頭の対決結果によってより勢力図がハッキリしてくることはほぼ間違いないでしょう。
この2頭以外にも京成杯(GⅢ)を勝ったハービンジャー産駒の出世頭ベルーフや、京成杯2着馬で中山も2回経験しているブラックバゴが出走予定と、今年も決して弱いメンバーではありません。ブラックバゴは賞金も足りていないのでここは必死に権利を獲りに来るでしょう。
弥生賞ではディープ産駒のシャイニングレイが7着に敗れ、チューリップ賞ではクルミナルが11着と、1番人気に推されたディープ産駒が最近惨敗を喫しています。今年はディープ産駒が重賞1勝のみで不調と言われている中、今回スプリングSでは2頭のディープ産駒のどちらかが重賞を制することはできるのでしょうか?
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