第38回エリザベス女王杯(GI、10日、京都競馬場)の出走馬18頭と枠順を発表し、オークス、秋華賞を制したメイショウマンボは2枠3番、ヴィクトリアマイルで優勝したヴィルシーナが5枠9番に入った。ホエールキャプチャは3枠5番、デニムアンドルビーは7枠14番となった。
舞台は京都外回り2200m。外回りというと、直線が長く3コーナーあたりから下り坂。長くいい脚を使えるのが必須条件で、差しも決まりやすいものの縦長になると2009年のクイーンスプマンテ、テイエムプリキュアの二頭逃げで、ブエナビスタ届かずのような展開になることも稀ではない。
牝馬2冠達成のメイショウマンボ(牝3)は一瞬の切れ味のあるタイプではないものの、まさに長くいい足を使えるタイプ。オークスと秋華賞もその特徴を活かして勝てたイメージがある。アグネスワルツ、エディン、セキショウ、ヴィルシーナと逃げ馬が多いメンバー構成はこの馬にとってはプラスだろう。上がりがかかってナンボなのでここでも十分力は示せるだろう。今回の古馬のレベルは高いとも言えないため、3歳馬にも十分チャンスはあるだろう。
スタートに難有りのデニムアンドルビー(牝3)は7枠14番。出脚が悪く、差し、追い込みの競馬しか出来ないこの馬にとって、今回のエリザベスは若干有利か。スタートの遅れは距離がカバーしてくれるし、長く脚を使えるので外回りはプラス。脚質も展開がスローにはあまりならないエリザベスはプラス材料になる。
今回前にヴィルシーナ、後ろにメイショウマンボがいるため、スローまで落とせるとは限らないが、角居厩舎4頭出しならデニムに向きな展開に仕掛けてくる可能性もある。
昨年のエリザベス女王杯で2着だったヴィルシーナ(牝4)は今年ヴィクトリアマイルで悲願のG1獲得。完全に今回を最大の目標としてきたヴィルシーナは気合十分のようだ。牝馬限定重賞を7戦し全て2着以内という結果である。春のヴィクトリアマイルではホエールキャプチャと激戦の末ハナ差で勝利した。”春秋女王”のダブル制覇と逆襲劇を果たすことは出来るだろうか。
昨春のヴィクトリアマイルでいったんは牝馬の頂点を極めたホエールキャプチャ(牝5)だが、腰の状態が悪化してそのあとは低迷。しかし今春のヴィクトリアマイル2着で息を吹き返し、前走・府中牝馬Sでは1年5カ月ぶりのVを決めた。
距離短縮をする度に成績が良くなるこの馬は、やはり今回の課題も距離。今回は前走の府中牝馬S(1800m)からエリザベス女王杯(2200m)の距離延長でどうなるか。
出馬表
枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 重量 | 騎手 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | オールザットジャズ | 牝5 | 56.0 | M.バルザローナ |
1 | 2 | ディアデラマドレ | 牝3 | 54.0 | 藤岡康太 |
2 | 3 | メイショウマンボ | 牝3 | 54.0 | 武幸四郎 |
2 | 4 | ミッドサマーフェア | 牝4 | 56.0 | 福永祐一 |
3 | 5 | ホエールキャプチャ | 牝5 | 56.0 | 蛯名正義 |
3 | 6 | ハナズゴール | 牝4 | 56.0 | 武豊 |
4 | 7 | アロマティコ | 牝4 | 56.0 | 三浦皇成 |
4 | 8 | マルセリーナ | 牝5 | 56.0 | M.デムーロ |
5 | 9 | ヴィルシーナ | 牝4 | 56.0 | 岩田康誠 |
5 | 10 | エディン | 牝4 | 56.0 | 藤田伸二 |
6 | 11 | タガノイノセンス | 牝6 | 56.0 | 幸英明 |
6 | 12 | セレブリティモデル | 牝3 | 54.0 | 松田大作 |
7 | 13 | レインボーダリア | 牝6 | 56.0 | 柴田善臣 |
7 | 14 | デニムアンドルビー | 牝3 | 54.0 | 内田博幸 |
7 | 15 | スピードリッパー | 牝5 | 56.0 | 秋山真一郎 |
8 | 16 | セキショウ | 牝3 | 54.0 | 吉田豊 |
8 | 17 | トーセンアルニカ | 牝3 | 54.0 | 池添謙一 |
8 | 18 | ラキシス | 牝3 | 54.0 | 川田将雅 |
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