ハンデってどうやって決めているの?

ハンデはJRAの職員であるハンデキャッパーというその担当職の方々が会議で決めます。

 

それぞれの馬を担当する調教師は距離やレース間隔、相手関係などから馬主や騎手の意見も参考にしてどのレースを使うかを決め、出走意思のあるレースに登録を行います。
レースの種類の中で、だいたい土日で全競馬場合わせて5レース前後ぐらいのハンデ戦が行われ、他はそれぞれの規定で自動的に斤量は決まっています。ハンデ戦に対してはハンデキャッパーがまず登録メンバーの中で一番強い馬のハンデを決め、そこから力関係(距離の向き不向き、それまでのレースの斤量やタイム、勝ち馬との着差、調子の上下、成長や衰えなどさまざまな角度を総合して判断する)を類推してハンデをつけていきます。

 

騎手の体重の関係上、下限は48キロとほぼ決まっていてこれ未満ということはありません。
ですから、逆算して上の馬たちの斤量を増やしたり、全体的にレベルが高かったり低かったりすれば全部の馬に1キロ足すとか引くとかということもあります。

 

90年代後半以降は60キロを越えるハンデをつけられるようだと負担の大きさから来る故障を恐れて出走をやめる(回避といいます)ことが多いようです。
また、大昔は上下の力の差が大きく、62キロとかでもトップハンデの馬がぶっちぎりの圧勝をしたりしましたが、最近は出走すら見られませんし、ハンデのつけ方もだいぶ差が小さくなってきました。それだけメンバーのレベルが底上げされたりした証拠でしょう。

 

今週末はいよいよ夏競馬が本格的に始まります。
ハンデ重賞のラジオNIKKEI賞(GⅢ)は2006年以降ハンデ戦になり、馬のハンデが大きく勝敗を左右します。
ハンデの仕組みを知ることで、馬がどのように評価されているかを見極めましょう。
第63回ラジオNIKKEI賞の詳しい予想はコチラ

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